Belgrade-Bar鉄道(Пруга Београд-Бар / Pruga Beograd-Bar)は、1976年に旧ユーゴスラヴィアの国の威信をかけて建設・開通した鉄道です。
開設までに25年の歳月を要し、大変な難工事もあったそうです。
そんな鉄道遺産に是非とも乗ってみたいと思い、出発前にチケットを押さえようにも、これがなかなか苦戦しました。
結果的には現地でしか購入できない。
のですが、頑張った自分の功績を振り返りたいと思います。
まずはオフィシャルHPを確認
現在この路線はセルビア鉄道が運行しているようですが、オフィシャルのHPが2つ存在します。
セルビア版とモンテネグロ版。
ユーゴスラヴィア→セルビア・モンテネグロ→セルビアとモンテネグロに独立。という歴史を経て、それぞれの国に引き継がれたのでしょうかね。
ここでタイムテーブルを見ると、どちらにも同じ時刻が記載されているので、この時間に間違いはなさそう。
料金表を見ると、寝台料金や、1等・2等料金などが書かれており、なにやら選べる様子。
双方微妙に値段が異なるのも気になるところです。
しかし肝心のオンライン購入はできず、窓口販売のみ。
おまけに、数ヶ月前に倒木だか落石だかで不通になったとかで、ベオグラードとバール間が復旧しているのか??
(***駅ー***駅間は運休。とか書いてあるのですが、駅名がさっぱり分からないので、これが乗車区間に含まれるのかが不明なのです)
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セルビア鉄道HP
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モンテネグロ鉄道HP
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代行サービスに期待してみる
そこで作戦を替えて、ヨーロッパ鉄道チケット予約サイトみたいなのを調べましたが、ここでも出てきません。
それは、運休しているから買えないのか、そもそも取り扱いがないのか?
(結局は取り扱いがないと判明)
最終手段、現地モンテネグロの旅行会社に問い合わせてみるも、返信なし・・・。
HPには鉄道チケット手配って書いてあるのに!
実際に乗車した方のブログを読むと、皆さんチケット購入で苦戦したとかは書かれていないので、現地に行けばすんなり買えるのかなあとは思いつつも、この日にBeogradまで移動できないと困る私にとっては不安要素以外の何物でもありません。
運行しているにしても、満席で乗車できない可能性だってあるのです。
PodgoricaからBeogradまでのエアー情報も持参し、鉄道に乗れなかった時の保険としました。
(実際飛行機の方が、断然早い。最短45分・・・。)
衝撃の事実
そして現地(Barの鉄道駅)に行ってみると、なんと手書きチケットが発行されました。
なんてアナログな!
そりゃオンライン決済なんてできるわけないや、と納得。
HPで見た座席の等数を確認されることもなく、勝手に割り当てられました。
夜発の列車の場合は寝台の有無を確認されたのかもしれません。
これで本当に席が確保されているのかと、やや疑っていましたが、ダブルブッキングなどのトラブルもなく、無事に乗ることができました。
そして、当初€22か€31かと思っていた運賃が€9.90になっていました。
座席はおそらく2等。
2日前に購入すると割引が適応されるというウワサを耳にしたような、しないような・・・。
真相は謎のままだけど、これはラッキー。
心配していた混雑具合ですが、乗った車両に限っては、初めは各コンパートメントに1組くらいの割合でしたが、ベオグラードに着く頃には満席っぽかったです。
でも、飛行機で1時間弱で行かれる距離を、わざわざ11時間かけて移動するなんて、物好きな旅行者以外はいないと思うので、ハイシーズンでもない限り、満席で乗車できないって事はまずないのでは?という印象でした。
後日談:
・友人がBeogradからUžiceまで鉄道移動したところ、車内はかなりの混雑だったそうです。
Beograd-Bar鉄道ではないので、一概に比べることはできませんが、割と庶民の足として利用されているようですね。
・チケット料金を調べていたら、こんな記事を見つけました。
英語ですがとても参考になり助かります。
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The Belgrade to Bar railway
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やはり、€9.90のチケットはスペシャル価格みたいです。どのような条件で購入できるのかは書かれていませんが・・・。
そして日中運行便は2等席のみなんですね。
※2016年10月時点の情報です。
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The Belgrade to Bar railway
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やはり、€9.90のチケットはスペシャル価格みたいです。どのような条件で購入できるのかは書かれていませんが・・・。
そして日中運行便は2等席のみなんですね。
※2016年10月時点の情報です。