観光地としてあまりにも優等生過ぎる感じが、好きになれなかったのです。
が、訪れて納得。
人を集めるには、それなりの理由があるのです。
ブドヴァからコトルへ
バスで30分程度で到着。本数もとても多いです。料金は€3.5。
Budvaのチケット売り場では、クレジットカードが使えたのもうれしい。
道中のほとんどは、特に見るべき風景もない単純な眺め。
コトルのバス停は旧市街からちょっと離れたところにあります。
と言っても徒歩10分もあれば着く程度。
重たい荷物がなければ余裕の距離です。
大型荷物はバスターミナルで!
大型の荷物を預けたい人は要注意です。荷物預かり所は、旧市街の中にはありません。
私はこれで痛い目にあいました。
旧市街の中は石畳なので、キャリーバッグは引きずれません。
インフォメーションで聞くと、ここでは預かれない、バスターミナルにしかない。というので泣く泣く引き返したのです。
タクシー代が安く、€2くらいで戻れたのが不幸中の幸い。
バスターミナルのチケット売り場でお金を払います(料金は忘れました)。
チケット売り場のすぐ横に、事務所の一部屋を荷物用に転用したような部屋があり、そこに無造作に置いていきます。
預け荷物に目印をつけるわけでもなく、ただ紙切れを渡されるだけで、これで本当に大丈夫かとちょっと不安でしたが、無事に保管されていました。
旧市街散策
完璧すぎて逆にテーマパークに見えてしまうくらい。
ブドヴァが期待ハズレだった分、感動がある。
日本人の団体観光客も数グループ見かけます。
コトルの旧市街に表情があるのは、そこで生活している人の匂いがするからかな。
レストランや土産物屋ばかりの観光客向けの顔だけでなく、洗濯物が干されていたり、子供が遊んでいたり、リビングでおっさんがテレビを見ていたり。
そういった何気ない日常が、街に活気と魅力を与えているのでしょう。
こんな駆け足じゃなくて、もっとじっくり見たかった!
絶景のコトル城上まで登る
歩幅が広かったり狭かったり、一段が高すぎたり低すぎたり、快適とは言い難い階段(ところどころ砂利だけの場所もあり)をひたすら登り続けること40分程度。
一段登るごとにちょっとずつ変化する風景が美しく励みになります。
中腹辺りで聖母教会に行き当たり、そこからさらに上を目指します。
聖ジョバンニ要塞から見るコトルの街は一層美しく、風景画の見本みたい。
深く入り組んだ入江に迫り来る山々。
そこにちょこんと置かれた赤い屋根の家々と聖堂。
まさに優等生そのものの絶景。
個人的には登りより下の方がハードな気がする。
バスの時間が迫っているので駆け足で降りるが、膝と腰にガクガクきてたまらない。
最後の方は景色なんてもう目に入らないくらい必死だったけど、上まで登れたことに感謝した。
本当はもっとじっくり時間をかけて登るべき場所。
軽いトレッキングくらいの運動量はあります。
10月でしたが、汗がダラダラ出るほど暑く、よって比較的暑さの和らぐ朝か夕方の時間帯が良いかもしれません。
そして飲み物は必須。
コトルは他のアドリア海沿岸の街とは趣を異にしていると思います。
アドリア海のキラキラ・バカンス感はなく、どちらかというとスイスや北イタリアの湖畔の街って感じ。
行ったことがないので、あくまでイメージですが。
この街は一泊してでも、ゆっくり散策すべき。
街の歴史の勉強もしておけば、より楽しめたはず。
朝夕の静かな時間も覗いてみたかったなあ…。
※2016年10月時点の情報です