北埔は飲食店や土産物屋が立ち並ぶ一大観光地でした。
一歩路地を入れば、民家の入り組んだ落ち着いた雰囲気が楽しめますが、メインストリートはたくさんの人でごったがえしています。
北埔に来たら客家料理を堪能しようと思っていたのですが、高鐵の中で食べたパンと排骨便當が重かったらしくお腹が全然空いていない、というよりむしろ胃もたれしていて食指が動きません。
とりあえず擂茶体験をするため水井茶堂に入ります。
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客家擂茶
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その後再び町歩き。
興味深かったのは、街の中に「狗便清潔袋」なるボックスが設置されていること。
中に袋が置いてあり、それを使ってちゃんと犬のフンを持って帰りなさいよと言うもの。
そんなに犬の落し物が多いのでしょうかね?
確かに野良だか放し飼いだか、自由気ままな犬のお姿が散見します。
尾っぽを振ってただくっついて来るだけですが、油断は禁物。
バルカン半島を旅したときの苦〜い思い出が蘇ります・・・。
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バルカンの犬
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駆け足であれば30分くらいで回れてしまうくらい小さな町。
そして建物以外は食べ物しか見どころがないので、食欲がない今、できることが限られてしまいます。
せっかくだからと「老街一口菜包」で名物の菜包を一つ購入。
米粉でできたプルプルツルツルの生地の中に菜脯や豚肉らしきものが入っています。
菜脯は切干大根のようなもので、日本のは麺状に細長く切ってありますが台灣のそれはメンマみたいに太いです。
そしてとても塩っぱい。
客家料理にはよく使うのか、路上でおばちゃん達が売っているのを目にします。
結構臭うので持ち帰りは断念。
以前日本で購入し、冷蔵庫にそのまま入れおいたら、菜脯臭くてえらい目に会いました。
他、自家製の梅干菜やら乾物やらをたくさん売っています。
銀色の洗い桶みたいな大きな鍋で作った羅葡糕の量り売りも見られます。
美味しそうな中華菓子や干柿も並んでいる。
結局、日持ちもして機内持ち込みOKそうな桔醬と油葱酥を購入。
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桔醬についてはこちら
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油葱酥(フライドエシャロット)は中華料理で使われる定番調味料。
赤玉ねぎを油で揚げたもので、料理に一掴み入れると、味に深みがぐっと出ます。
これも名物らしく、日本に住む台湾人に頼まれたので自分の分も買ってみました。
ただ、よく見かける油葱酥はネギだけなのに対し、ここのはラードみたいな油に浸かってます。
白っぽく固形状に固まっているので、使う時はガリガリと掻きださなくてはならないのが難点。
野菜炒めや、卵焼きに使っています。
客家料理を食べるというミッションがクリアできなかったのは残念ですが、客家らしい土産物を買えたので良しとしました。
台湾各地に点在しているという客家の街。
地域によって微妙に特色が違うようなので、他の街も訪れてみたいものです。
<行き方>
台北から台湾高鐵に乗り新竹駅下車(30分くらい)。
駅前のバスターミナル6番乗り場から「獅山線(5700)」バスに乗り、北埔下町下車(所要時間40分くらい)。
一日乗車券は100台湾ドル。
朝0845台北発の高鐵に乗り、10時半くらいには北埔に着いていました。