セルビアのフジギなトイレ


セルビアでは、個室に鍵のないトイレに何回か遭遇しました。

大概のトイレには問題なく取り付けられていましたが、この鍵なしトイレを地元の方はどうやって使用しているのか?
気になったので書き残したいと思います。

まず初めの不思議トイレに遭遇したのは、Belgrade-Bar鉄道乗車時。
扉に鍵がありません。

そんなわけないと、個室内をくまなく見回しますが、それらしき引っ掛かりはありません。
このトイレが壊れているのか・・・と、隣の車両のトイレに行くも、こちらでも同じ結果。

我慢しようにも、この先10時間以上の長旅の中、一回もトイレに行かないというのはキツイので、勇気を振り絞って使いました。
かなり無理のある体勢で扉を押さえながら用を足すのは、なかなかスリリングな体験となりました。

この後にもう一回行った時は、トイレ待ちをしている男性(ちなみに男女共用)が、自分が見張っていてあげると言ってくれたので、アクロバティックトイレは免れました。



ここで免疫ができたお陰か、以降トイレに鍵がついていなくても物怖じしなくなりました。

とはいえ、やはり使用中に人が入ってくるのは嫌なので、わざとらしく咳払いをしてみたり、近づいてくる足音がしないか、耳を澄ませてみたりと、警戒は怠りませんでした。

店舗のトイレに限っては、無断使用されないために、客には鍵を貸すシステムだったのかもしれないと推察できるが、では鉄道のトイレは何故・・・?
こもって何か良からぬことをする人がいるから?

でもそんな理由で大多数の善良な利用者が被害を被るのはいかがなものかと。



旅先で様々な汚トイレを乗り越えてきて、ある程度のトイレなら動じることはないくらい鍛えられていると自負していたが、まさかの鍵なしトイレに翻弄させられたのでした・・・。



※2016年10月時点の情報です