台湾はベジタリアン大国です。
中華圏と聞くと、豚肉鶏肉をがっつり食べている印象が強かったので最初は意外でしたが、街中を歩いていると、「素食」と書かれた看板に結構お目にかかります。
スーパーで売っている商品も全素、蛋素、とか記載されており、いかに食生活に浸透してるかが窺えます。
そして今回は、台北駅近く城中市場にある三來健康素食に行ってみました。
昼ごはん時を過ぎた時間だったにもかかわらず、店内にはお客さんがたくさんいます。
店の奥と2階に食べられるスペースがあり、一階は満席。
店頭に置いてある紙製のトレイに食べたいものを好きなだけ取って、重さにより料金が決まるという明瞭会計。
美味しそうな料理がすらりと並んでいます。
ここにあるもの全てがベジ料理だとは信じられないくらい!
肉に似せて作られた大豆ミートも、本物の肉にしか見えない。
食べたいものだらけで、どれを取ろうか悩む。
選んだのはこれ。
日本でも食べられるものを、台湾素食ではどういう味付けになるか興味があったから。
大学芋は日本だと蜜の甘さが目立つけど、こちらのは芋本来の甘みがしっかり感じられる味付け。
豆腐干糸も自分で作ると、ごま油と塩っ気ばっかりが出てしまうが、優しい味がする。
意外な食の組み合わせが面白かったのが、潤餅。
メインの食材はもやし(他キャベツ、しいたけ、人参)なのですが、そこにピーナッツ粉がたくさん入っています。
日本でも胡麻和えはありますが、花生粉がまぶしてあるのは斬新でした。
台湾はピーナッツも名産なので、様々な料理に登場するのですね。
どれも大満足の美味しさ。
購入して帰国しようと思っていたのに、忘れてしまったのが悔やまれます。
余談ですが、台湾ではHALAL食品も日本以上に出回っているような気がします。
台湾人にムスリムが多いわけではないと思うので、恐らく大陸の回教徒や東南アジアのムスリム諸国への輸出を意識してのことかと。
HALAL後進国の日本としては、見習いたいところです。
※2017年4月時点の情報です