客家擂茶


客家擂茶とは、すり鉢で粉状にした種や茶葉・穀類にお湯を注いで飲むという、客家の伝統的なお茶です。
きなこミルクみたいな喉ごしといったら分かり易いかもしれません。
栄養価も高く、とても腹持ちが良いです。

今回、客家の街「北埔」まで足を伸ばしたので、念願の擂茶の手作り体験ができました。


街なかには、擂茶体験ができる店が何軒かありますが、レトロな建物を活かした趣のあるお茶屋さん、「水井茶堂」にお邪魔。



緑茶、ゴマ(白黒)、かぼちゃの種、ピーナッツがすり鉢に入って運ばれて来ます。
レシピは店や個人の好みによって多少変わるのかと思います。

ここからひたすらゴリゴリやっていきます。
香ばしいいい香りが充満してテンションが上がる。
しかし、そんな余裕があるのも最初の数分で、一体いつになったら終わるのか疑問がよぎって来ます。


だいぶ見た目が変わったのでもういいかと聞くと、全然足りないとの素気無いお言葉。
ここからは本気モードでゴリゴリします。

店員さんもどのくらいの時間がかかるか心得ているようで、ちょうど良い頃合いで老闆娘が来てくれて、合格をいただく。


すり鉢にお湯を注ぎ、よく混ぜ合わせたらカップに入れてくれます。
これでようやくお茶が飲める。


小さいクラッカーが付いてくるのを知らなくて、お茶受けを2品も頼んでしまったのを後悔。
擂茶だけでも充分お腹が膨れるのに、これはきつい。


お茶受けに頼んだ 客家麻糬。
白玉団子にピーナッツ粉と白胡麻粉をまぶしたようなもの。
普段なら喜んでがっつくが、今はお腹がパンパン・・・。
もう一つは香菜花生餅、薄いクレープのようなものを焼いたサクッとした食感のお菓子。生地の中にピーナッツ粉と香菜を挟んで巻いてあり、塩っぱ甘い不思議な味。

粉もの系の食べ物に粉もの系飲料の組み合わせは、口の中がもっさりしますね。
メインは擂茶のはずなのに、サービスで出してくれた東方美人茶の方に自然と手が伸びるのは何故だろう・・・。

そんなこんなで、1時間半くらいゆっくり過ごさせてもらい、店を出ます。
お店オリジナルの擂茶が売っていたので購入。
後で見たら、お店で飲んだものと同じ配合なのかと思いきや、加糖されていました。
ありゃ。

※2017年4月時点の情報です


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