国境の街シュコダル

モンテネグロとの国境に位置する街、Shkodër。
北部アルバニアの中心都市です。

クルヤからの道中では、3階建て以上の建物を目にする事がなかったので、5階建てくらいのアパート群が見えてきた時、都会だなあと思いました。
戸建住宅しか見かけなかったに、集合住宅があるという事は、それだけ人口が多いということですものね。

いまいちメインエリアがどこなのか掴めないのですが、バスが止まったラウンドアバウトの辺りがどうやらそれっぽい雰囲気。
そこから徒歩圏内に数少ない見所が点在しています。


立派なモスクの近くに歩行者天国があり、ホテルやレストランが軒を連ねています。
Shkodërはアルバニアの中でもイスラム教徒が多い地区らしく、朝夕しっかりとアザーンが響き渡ります。
そして大通りを挟んだ反対側にも公園へと続く並木道沿いにレストランがあります。


青山あたりのオシャレなオープンカフェみたいな店もたくさんあり、良い雰囲気なのですが、人影はまばら。
日曜の午後だから賑わっていても良さそうな気がするけど・・・逆に日曜だからいないのかも?

公園ではおじさんたちが集まって、世間話やゲームに熱中しています。


お腹も減っていないし、そもそもアルバニアまできてカリフォルニア料理だの、イタリアンだのを食べたいとは・・・。
それに何より、聞いて回った店に限っては全てクレジットカードNGだったので、手持ちの現金が心もとない状況においては、高価な外食はできなかったのです。

首都Tiranëの場合はどうかわかりませんが、Shkodërではまだまだカードの普及率は低いように思えました。
ユーロをもっと持って行くべきだった。

スーパーで軽く買い物をしてホテルに戻る。
もちろんクレジットカードは使えないので、貴重なユーロで支払い。

余談ですが、スーパーでトマトや果物を買おうと思ったら売っていませんでした。
不思議でならなかったのですが、考えてみれば、地元の方は生鮮食品は市場で購入しており、スーパーでは加工食品を購入するのが一般的なのでしょう。

そして物価ですが、まずまず安いといった印象です。
日本の2/3程度といったところでしょうか。

カフェで飲んだオレンジジュースが140Lek、ケバブサンドが100Lek、スーパーで買った缶ジュースが60Lek、ヨーグルト100Lekなど。
(100Lek≠¥90くらい)

ケバブサンドがダントツ安いのは、輸入品ではないから?
主だった産業の無いアルバニアでは、食品なども隣国からの輸入に頼っているらしく、その分加工食品は高く付いてしまうのでしょうね。
メイド・イン・アルバニアのビール「Korça」は80Lekでした。

その後ホテルの部屋でまったりしていると、激しい雷雨になり、まさかの停電。
夜半まで降り続く。
この季節のアドリア海沿岸は朝晩の天気が不安定なのでしょうか?

そんな訳で、わずか半日程度の滞在だったため、表面的な印象に過ぎませんが、Shkodërの街は何となく20年くらい前の空気が流れているような感じでした。
大型マーケットや外資系ファストフードが入ってきておらず、昔ながらの地元の商店が頑張っている風景、自転車で移動する人々、垢抜けない建物。

いい意味で田舎臭さが残っていて、それが心地よく感じられる良い街でした。


※2016年10月時点の情報です