香港 massive apartments vol.2

Hong Kong high-rise apartment blocks

香港の住宅難は有名な話。

香港は土地が狭い割に、国立公園など国有地が多く、人が住めるエリアが極端に少ないそう。
そこで、上へ上へと競うようにボッコボッコ高層住宅を建てまくっているのです。

幸いなことに香港の地盤はとても硬いらしく、地震が起こらないのでこんなウルトラ級の高層住宅が建てられるのですね。

しかし地震はないとはいえ、一度火事なんて起きようものなら・・・
私ならあまり上階には住みたいとは思いませんが。


著名な写真家Peter Stewartさん的なカットも混ぜつつ、出会った建物たちを載せたいと思います。
(改めてPeterさんの写真を見たら同じ被写体を撮影しているのに、こんなにも違うものか!とプロとの差に愕然としてしまったり・・・)




Hong Kong Public Housing(香港公屋)

香港の公共団地(公屋)は1950年代から建設が始まりました。
3階建くらいの低層から始まり、時代を下るに従ってウルトラ高層度が増していきます。
全部取り上げてたらキリがないくらいたくさんあるので、移動途中で見かけた数件だけピックアップします。

■彩虹邨

1962年から1964年にかけて建設された、全10ブロックからなる団地群。
敷地内には、学校、レストラン、商店、教会など生活に必要なものは全て揃っています。

学生たちがワイワイ通り過ぎてく横では、老人たちが日陰でおしゃべりに興じていたり、店主と客が楽しそうに談笑を交わしている。
賑わいと活気があり、健全な街の姿を感じました。

■黃大仙上邨啟善樓、達善樓、耀善樓(2001年落成)。

和諧式大廈(Harmony Block)と呼ばれる十字型の建物。

■竹園南邨趣園樓(1986年落成)。

舊長型大廈(Old Slab)と呼ばれる長方形の建物。

■黃大仙下邨龍光樓(1985年落成)。

こちらも舊長型。

80年代の建物はとても無骨だなあ。
無口だけど内に秘めた優しさが感じられる不器用な男と言った感じでしょうか。
個人的には人間味に溢れる姿にグッときます。

こうやって香港の新旧建物を見ていると、まるで人間の一生のようだなと思います。
人間と同じく、歳をとると丸みを帯びてきますが、新しい建物は若さゆえの自信とトゲトゲしさを存分に発揮している。
その攻撃的な容姿といったら!
もちろん「年老いてもなお、現役」なオールドマッシブな建物もいますが・・・

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香港 massive apartments vol.1
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それに比べると日本のマンションって能面的で表情に乏しく、個性に欠けてるなあ。


※2017年6月時点の情報です